少し私事にはなりますが奥さんの実家は陶器のカメオを作っている工房です。先日開催された名古屋ドームでのイベント用にポスターを作らせて頂きました。ネットの画像を参考にしながら苦手な可愛い感じに(笑)
正直「カメオ」ってなに??と恥ずかしながら関わりを持つまで知りませんでした。
Wikipedia先生によると『カメオとは、瑠璃、大理石、貝殻などに浮き彫りを施した装飾品・工芸品。』だそうです。
ポスターを見てもらえばわかりますがレリーフのようなものですね。陶器でできているのところが瀬戸らしいところ。
陶華のカメオはすごく繊細に絵柄が浮き出ています。 イベント中にまじまじと見ていましたが本当に一点の曇りもない完璧な仕事。40年前に調合されたデッドストックの粘りのある土を使っていて光が透けるくらい薄く焼けるそうです。機会があれば是非ご覧ください。
TOHCA/陶華のHP
http://www.tohca.com/home
つい最近、パソコンを買い替えました。
毎日木屑にまみれてる人はパソコン使わないでしょ、と思われますが意外とそうでもないです。図面描いたり、印刷物を作ったり、新作の家具や小物の写真撮って加工したりとパソコン作業も多いです。
買ったPCはMacBook Pro Retina displayモデル。
ほとんどMacしか使ったことがないので必然的に今回もMacです。
MacbBookAirも候補でしたがiPadのRetinaの画像が綺麗なので長い目でみてコレかなと思いました。
7年間使っていたパソコンは取り敢えず図面とか画像加工用にして
写真やデータは新しいパソコンに移行しました。
重量の軽さとフリーズすることもほとんどなく起動の速いので快適。
ipadとiphoneとの連携もよく、データを簡単に移動できるのも便利です。
ご縁から瀬戸の末広商店街の入り口付近の常設で展示してもらってます。陶器を中心にその他カフェやギャラリースペースも併設しております。ご近くにこられた際は是非!
ネクタイピンの試作品を作りました。
何度も塗料を塗り光沢を出してみました。材料はカリン。小さいものほど磨きが大事。イニシャルや柄の刻印を入れても良さそうです。
家具を作るときに参考にしている本を紹介します。
「シェーカー家具」ーデザインとディテールー 藤門弘訳
18世紀後半〜19世紀にかけてアメリカのニューイングランド地方で共同生活を営んでいたシェーカー教徒が使っていた家具を紹介する本です。特徴は装飾を排し、非常に実用的でシンプルであること。
軽量な椅子として有名なジオ・ポンティのスーパーレジェーラもシェーカーの椅子が元になっています。
この本は図面と写真で構成され、細かい継ぎ手なども描いてありとても参考になります。家具は「納まり」が命ですが無駄の無いシンプルな形です。その中にも職人のこだわりというか、工夫もされており、100年以上経った今も新鮮だなと感じます。
実用と関係ない部分でキレイに見せる工夫は装飾と紙一重なような気がします。これは私の考えですが機能を最優先してストイックに作ったものは本当にいいものかどうか疑問に思います。中にはアノニマスデザインのように改善されて続けて行き着いたいいカタチもありますが、巷に溢れているものたちは「美しいかどうか」という観点が抜けて「時間とカネ」が優先されて作られているような気がします。長く使いたいと思わせるものは結局美しいモノだと私は思います。
この本はひと手間を惜しまず、「よく考えてキレイに作る」原点に立ち返らせてくれる本です。