工場のようす(2)
材料置き場の様子です。
看板を置いて写真をソレっぽくしてみました。普段よく使う材料は横置きにして、合板やデッドストックの材料は立てています。5年でよくぞまあ増えたもんだ、10年、20年後はどうなっていることやら、、、収納がいくらあっても足りません。
材料置き場の様子です。
看板を置いて写真をソレっぽくしてみました。普段よく使う材料は横置きにして、合板やデッドストックの材料は立てています。5年でよくぞまあ増えたもんだ、10年、20年後はどうなっていることやら、、、収納がいくらあっても足りません。
ダイニング・チェアの角は手触りのよくなるように全て丸く仕上げています。おおよそ12Rくらいの面ですが機械でおおまかに加工しますが全て手作業で仕上げます。椅子の製造数が増えてきたのでだんだんと磨くのが億劫になってきました。もう少し早く作れないか考え、丸く面取りができる専用の鉋を作ることにしました。内丸鉋があったので、長さを短くしたり、反りを加えて「内丸反り台鉋」にしました。このバッドマンみたいな刃は専用の砥石を作って研ぎます。鉋は何度も使っていると接触した場所が擦れて光沢が出てきます。道具っぽくなってきました。やはり刃物で仕上げた方綺麗に仕上がり、後の工程が楽ですね。
材料の厚みを調整するときに使う機械が自動鉋盤です。以前使っていたものはハンドルを回して目視で厚みを決めていましたが厚み調整がデジタル表示になり、使いやすくなりました。例えば厚み12.5㎜の材料を10本作るときに1本だけ欠点が見つかり、1本だけ同じ厚みのものを作ろうと思ったときにハンドルでの調整では12.4になったり12.3㎜になったりで微調整に時間がかかります。この機械はコンマ1ミリまでデジタル表示されるので微調整する手間が省けてとても助かります。木工作家の間では仕事柄か、アナログ嗜好が強いですが楽できるところは楽がしたいものです。
家具屋の必須アイテム、手押し鉋盤。材木を加工するときには基準面を作ったり、板矧ぎの際に剥ぎ面を作ったり、正確な直角を作ったり、製材の最初の工程で使う機械です。今回工場を移転する際に一番手に入れたかったアイテムでした。以前の使っていたものは250ミリと幅が狭く、定盤にねじれがあったり、定盤の長さが短かったりで、使い方にコツがあり、だましだましやってきました。今回は幅300、定盤も長いし精度も高く、扱いやすくなりました。鉄の定盤の精度が決め手ですが納入時に定盤がハの字になっていたので機械屋さんに調整しなおしてもらいました。梅雨の時期になると湿気で定盤にサビがついたり手入れが必要ですが大切に使えば一生モノです。
定盤と刃物は男心を擽りますね。フライスの跡、鈍い光沢。木がよく通る場所は特に光っています。定盤は使ってこそ美しいと思います。研磨したての刃物は軽く材料にスッとはいる感じがたまらなく気持ちがいいです。
とても読者のことを顧みない主観的な記事でした。