久しぶりのイベント出店&ブログです。
11月20〜26日まで名古屋ドームにてドームやきものワールドに出店しました。
TOHCAさんに1畳程のスペースを間借りして出品させて頂きました。
たくさんの方に家具や木工小物を見て頂き、うれしいお声をたくさん頂きました。お客さんと直接話しをすると日頃の製作の励みになりますね。
余談ですが販売の経験の少ない私は生涯で初めて一週間店頭に立ち続けていたのでかなり脚が疲れました。
販売や営業の方はすごいですね、ホントに尊敬します。お声掛けのタイミングなどぜんぜんわかりません。
つくづく私は作ったり考えたりすることしかできない人だと思いました。今日は1日作業はお休みしたので明日からせっせと作ります。
ご縁から瀬戸の末広商店街の入り口付近の常設で展示してもらってます。陶器を中心にその他カフェやギャラリースペースも併設しております。ご近くにこられた際は是非!
ネクタイピンの試作品を作りました。
何度も塗料を塗り光沢を出してみました。材料はカリン。小さいものほど磨きが大事。イニシャルや柄の刻印を入れても良さそうです。
家具を作るときに参考にしている本を紹介します。
「シェーカー家具」ーデザインとディテールー 藤門弘訳
18世紀後半〜19世紀にかけてアメリカのニューイングランド地方で共同生活を営んでいたシェーカー教徒が使っていた家具を紹介する本です。特徴は装飾を排し、非常に実用的でシンプルであること。
軽量な椅子として有名なジオ・ポンティのスーパーレジェーラもシェーカーの椅子が元になっています。
この本は図面と写真で構成され、細かい継ぎ手なども描いてありとても参考になります。家具は「納まり」が命ですが無駄の無いシンプルな形です。その中にも職人のこだわりというか、工夫もされており、100年以上経った今も新鮮だなと感じます。
実用と関係ない部分でキレイに見せる工夫は装飾と紙一重なような気がします。これは私の考えですが機能を最優先してストイックに作ったものは本当にいいものかどうか疑問に思います。中にはアノニマスデザインのように改善されて続けて行き着いたいいカタチもありますが、巷に溢れているものたちは「美しいかどうか」という観点が抜けて「時間とカネ」が優先されて作られているような気がします。長く使いたいと思わせるものは結局美しいモノだと私は思います。
この本はひと手間を惜しまず、「よく考えてキレイに作る」原点に立ち返らせてくれる本です。